テスト自動化

JavaScriptテストフレームワークMochaとJestの違い

JavaScriptテストフレームワークの種類

JavaScriptのテストフレームワークには複数存在し、例えば下記が挙げられます。

  1. Mocha
  2. Jest
  3. Jasmine
  4. Ava
  5. QUnit
  6. Karma

この中でも特に人気の高いフレームワークがMochaとJestです。

Mochaとは? 

MochaはNode.jsおよびブラウザーで実行されるテストフレームワークで、非常に柔軟性が高くシンプルです。

Mocha単体ではアサーションやスパイ、モックなどの機能がありませんが、それらをChai、Sinon、などの他のライブラリと組み合わせることで、自分のニーズに合ったテスト環境を作成できます。

const chai = require('chai');
const expect = chai.expect;

describe('Addition', function() {
  it('should add numbers correctly', function() {
    const result = 2 + 2;
    expect(result).to.equal(4);
  });
});

利用シーンとしては下記が考えられます。

  1. 他のライブラリとの組み合わせによってテスト環境を細かく調整したい場合
  2. 特定のアサーションライブラリ(例えば、Chai)やモックライブラリ(例えば、Sinon)を使いたい場合

Jestとは?

Jestは、Facebookが開発したテストフレームワークで、Node.jsやReactアプリケーションでよく使われます。

Jestはテストフレームワークだけでなく、モック/スパイ/アサーション/コードカバレッジなど、多くの機能を内蔵しています。

test('adds 1 + 2 to equal 3', () => {
  expect(1 + 2).toBe(3);
});

利用シーンとしては下記が考えられます。

  1. 簡単に始めたい場合(最小限のセットアップでテストを開始できます。)
  2. ReactやVueなどのフレームワークとの統合が前提の場合(特にReactのテストに強力で、スナップショットテストやDOM関連のテストを簡単に書けます。)
  3. パフォーマンスが重要な場合(Jestは並列実行をサポートしており、大規模なプロジェクトでも高速にテストが実行できます。)

MochaとJestの違い

MochaとJestの違いをまとめると下記になります。

特徴MochaJest
機能基本的にテストフレームワークのみテストランナー、アサーション、モック、スナップショットなど内蔵
設定設定が必要、他のライブラリとの組み合わせが必要セットアップが簡単、必要な機能が全て内蔵
パフォーマンス速いが、大規模なプロジェクトでは並列処理の設定が必要並列実行、ホットリロードなどパフォーマンスに優れる
アサーションChaiや他のライブラリを組み合わせて使用Jest内蔵のアサーションを使用
テストスタイルBDDスタイルで自由に記述Jest固有の記述スタイル
スナップショットテスト対応していないReactコンポーネントのスナップショットテストが可能

MochaはChaiやSinonなどの他ライブラリとの組み合わせが必要ですが、Jestは単独での使用ができる点が大きな違いです。

まとめ

JavaScriptのテストフレームワークであるMochaとJestは、どちらも広く使用されており、それぞれ異なる特徴と利点を持っています。

Mochaは柔軟性が高く、シンプルで自由度の高いテストフレームワークです。アサーションライブラリやモックライブラリを自由に選んで組み合わせることができるため、カスタマイズ性を重視するプロジェクトに向いています。特に、既存のツールやライブラリとの統合が必要な場合に有用です。

JestはFacebookが開発した統合型のテストフレームワークで、セットアップが簡単ですぐに使い始めることができます。特にReactやフロントエンド開発でのスナップショットテストやコードカバレッジの確認に強力な機能を提供します。また並列実行やホットリロードなど、パフォーマンスが優れているため、大規模なプロジェクトでも効率的にテストを実行できます。

最終的にどちらを選んでも、テストを効率的に行いコードの品質を保つためには、フレームワークの特徴を活かし、プロジェクトに最適な方法で使用することが大切です。